理事長挨拶

社会福祉法人立縫会は平成7年4月に運営を開始しました。初代理事長黒木静彌氏の手がける福祉事業は、祖父への介護経験から将来の高齢化社会を見据え、お年寄りに質の高いサービスを安定して提供し続けることにより、地域への弛まぬ向上発展に貢献できるとの先見性でした。

今日の少子高齢化は更に進み、私たちの高齢者福祉事業は、今、地域包括ケアシステムの構築に向けての制度改革が行われています。施設福祉・医療から在宅福祉・在宅医療へと医療と福祉の連携が時代の要請です。

「その人らしいシニアライフステージを支援する」を法人の理念に掲げ、施設のロケーションは緩やかな緑の丘陵に面し、春夏一年を通じて花、緑木、鳥のさえずりが利用者や人々の五感を楽しませてくれています。それは画家フェルメールの「デルフトの眺望」画を思わせる碧い太平洋一望の風光明媚な光景へと繋がります。

これからの介護現場では多様な職種での担い手不足と社会保障費の抑制により、施設運営が益々厳しくなっていくと思われますが、危機感をバネにスタッフ一丸となって経営感覚と財務戦略で、確実に効果を挙げていかなければなりません。

新たに策定する経営計画書に基づき、法人の使命である「社会福祉法人としての社会貢献を遂行する」、「立縫会に関わるすべての人の暮らし・生活を守る」を確実に実行して参ります。

「事業は人なり、人は信頼なり」と言われますが、お客様満足の充実に向けての環境と社風を作り上げ、心のこもったサービスを提供していかなければなりません。スタッフ全員が一生懸命に汗する姿、「礼儀と挨拶、感謝の心」のあふれる日常活動に、さらなるご支援ご鞭撻をお願い申し上げます。

いよいよ新天皇の即位により平成31年の5月には、新元号となり新しい時代の幕開けになりますが、福祉事業を通じて明るい未来を築きあげていく所存です。